不動産取引便利帳
2、「一般募集」「集金システム」「家賃保証システム」のしくみと違いを理解しよう
実際に「貸す」となると、「入居希望者がいなくて、空家になったらどうしよう」「家賃を払ってもらえなくなったら誰に相談すればいいのか」「エアコンなどの設備が故障したときは誰がいつ修理することになるのだろう」「入居者が退去するときには家の補修費用はどのくらい請求できるのだろう」などなど、心配事がたくさん出てきます。
そこで最近では、賃貸不動産会社各社が、賃貸オーナーの手間を省き、安全確実に家を貸すためのさまざまなスタイルを提案しています。大きく分けると次の3種類のスタイルがあります。
1. 「一般募集」
不動産仲介業者に入居者を募集してもらい、入居審査・立ち退き時の敷金の調整などを仲立ちしてもらう。最初に賃借人を募集するときには、仲介業者が近隣の賃料相場を調べてくれた後に、オーナーの希望価格に近い金額で募集してくれる場合が多い。ただし、希望の賃料で入居者が見つからない場合は、空室の状態となるので、その間、賃料収入が見込めない、どうしても借り手を見つけたい場合には賃料を相場より安めに設定しなくてはならない、などのリスクがあります。
2. 「集金代行(各社によってサービス名は異なります)」
入居者の家賃の支払い先を集金代行(仲介)業者の口座に設定し、家賃の入金確認・滞納の時の督促・取り立てまで代行してもらう。一般に、募集賃料の7%前後の手数料を毎月、集金代行業者に支払う場合が多いようです。仲介業者によってこのようなサービスをしているところとしていないところがありますので、家賃を査定してもらう際に確認してみましょう。
3. 「サブリースシステム」「家賃保証システム」など
賃貸オーナーが「賃貸不動産会社」に物件を貸し、「賃貸不動産会社」が一般の入居者に部屋を貸すしくみ。
賃料や敷金・礼金が全てオーナーの手元に入る、という意味では従来型の【1】(一般募集)が最も「高く貸せる」しくみですが、毎月の労力や・トラブルの回避という意味では【2】の集金代行のしくみも利用価値が高いのではないでしょうか。【2】の場合、一般に実際の賃料の7%から10%程度の手数料を支払う場合が多いようです。
【3】の(家賃保証)は、賃貸不動産会社によっては引き受けてくれるところと、引き受けてくれないところがあります。不動産会社としても空室になった場合のリスクを負いますので、「駅に近い」「人気エリアである」「仕様・設備のグレードが高い」など、貸しに出す不動産に対する基準が厳しくなることが多いようです。なお、新築マンションの場合などは、最初から家賃保証をしてくれる賃貸不動産会社と提携している場合がありますので、販売担当者に質問してみると良いでしょう。一般に募集賃料の80〜85%程度の賃料で契約する場合が多いようです。
また、転勤などの事情があって、貸し出す期間を「2・3年間」「5年間」、などと限定する場合には、その条件で入居できる人も限られてきますので、一般に募集するより割安な賃料設定をする必要があります。さらに、こういった特殊な形態での募集はどこの不動産業者でもできるわけではありませんので、こういった分野が得意な不動産業者を探して、具体的な条件を話して相談してみましょう。
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